ソルボンヌ嬢とのランチ
六本木のシュラスコでソルボンヌ嬢とランチ
10年間で2人だけ付き合ったらしい。
1人はなんとマッチングアプリで横須賀の男性。民度の違いでなかなか話がかみ合わず別れる。
もう一人はお見合いで結婚を前提だったけど、外食が多く、しかも太ってはならないといわれて、どうしようもなくなって別れたと。
僕は毎週お見合いはするけど、本人は思いかえせばそんなに頻繁にお見合いをしないうちに貴重な30代は過ぎ去ったらしい。
僕はもう率直に話すしかなかった。
いまのままでは何も進展しない。時々あって食事をしてというのではわからないことも多いから。
イケないというのは夫婦関係に生涯になる。
それを乗り越えるのならお見合いという枠は一度打ち切るしかない。
言いかたはあれだけど、僕が女として仕込むしかない。
そして僕がいままでどうやってきたか、ここでは書くべきことでもないけど僕が何者であるのかをお伝えした。
結婚相談所では男女関係があった段階で成婚とみなされる。暗黙の裡に男女関係を持って相談所に言わない男女も多いとおもうけど、男女関係の相性なくして夫婦は成立しないから性の不一致がありながら成婚とみなすというのは前近代的な話だ。
だから、もう婚活の付き合いは打ち切る。
そのうえで、ぼくらが友人としてすすんでいくもよし、本人がもう会わないと決めるのもよし、そして本人が付き合いたいというのもよし。
ニュートラルな状態にならないと、婚活で交際期間制限(3か月と相談所からは言われてる)を設けられている、しかも男女関係もない状態ではなにも決断できないだろう。
婚活を打ち切って、そのうえで本人が冷静に判断して結論をだせばいい。
僕はずるいかもしれないけど、自分で結論を出すことができない。
そしてソルボンヌ嬢がいけるようになれば、案外仲良くやっていけるのではないかと思ってもいる。
凄く聡明な方だから、要点を整理せずともすぐに理解してくれた。
そして僕は帰宅してすぐに結婚相談所に交際の打ち切りの連絡をいれた。
これでいいのだ。10年もお見合いを続けてきた女性とだらだらお見合いをして時間を無駄にさせるべきではない。
そのあとでランチで話したのと同一内容の確認のメッセージを本人に入れた。
まだ返信はない。
多分、重大な結論をすることに悩んでいるのではないかと思う。
何かを察したのかもしれない。
そして今回を逃せばもう二度と幸せな家庭は持てず生涯独身かもしれないことを覚悟しているのだとおもう。
結婚に何を望んでいるの?
と質問したら、幸せな家庭生活だと言っていた。
話を合わせることはできても、民度の違う男性と一緒になったら会話が苦痛で幸せな家庭生活とは言えないだろうなと思った。
僕は少なくとも会話はあう。
たとえば今日も『疲れた時にお菓子を食べるのは昔、ブドウ糖が脳の材料になるといっていたからだけど、脳のゲートは・・・、えーと・・・』
といったから、すかさず
『BBB血液脳関門だよ
βヒドロキシ酪酸、アセト酢酸は脳のBBを通るよ』
と回答した
お互いの会話レベルは完全に会うのだ。
そして、比較しては悪いけど、昨日のモンスター達のルックスからみれば、彼女は40代でもまだ美人の部類に入る。
破れ鍋に綴蓋で昨日は7組もカップルが成立していた。
みな妥協しながら生きていってるのだろう。
僕もソルボンヌ嬢も力がある。ちなみにソルボンヌ嬢は年収2000万円弱だ。
だから、一切妥協せずに生きてきた彼女の生き方は分かる。
格下の男と結婚したくないという気持ちもよく分かる。
だからこそ、今回は本人に決断させることにした。
自分が選んだ彼氏ならばその後の推移がどうであれば、自分が選んだ結果だからだ。
さあ、どうなるか。
おそらく今日中には連絡がくるのではないだろうか。