50歳婚活難民のお見合い体験談

50歳婚活難民のお見合い体験談その他の考察

コラムニストさんと

コラムニストさんから連絡があってお台場に僕の書籍関連の話をつないでくれるらしい。

 

嬉しかった。

僕が婚活をはじめた目的は夫婦で情報発信をしていって、僕の考えを世の中に広めることだから具体的に動いてくれることは感謝しかない。

 

口では何だって言うことができる。百の綺麗ごとをいうよりひとつでもいいから、行動で示してくれる人は人間的に信用できる。

 

ということで、夕方近所の魚料理店を予約して、手順をお伺いすることにした。

 

気持ちで動いてくれる人はすがすがしい。だからその気持ちに報いるためにもきちんと報酬を仕事としてお支払いすることもお伝えする必要があると思ったからだ。

 

人の気持ちをタダで活用すべきではない。

まずは小さくても報いる、そして結果が出た時に共に成功の喜びを分かち合う人でいたい。

 

そして僕は小さくても一緒に仕事をすることで、コラムニストさんとの絆が強くなると信じている。

 

魚料理屋には僕が10分ばかり先についた。

ここはいつも混んでて料理が出てくるまでに時間がかかるので早めに注文する必要があるからだ。

刺身を7点注文する。調味料は持参の魚醤だ。

コラムニストさんも魚醤を使っているみたいなので、食の趣味は合う。

 

ほどなくして彼女が到着して、本題にはいる。

同じ企業グループ内の書籍と電波なので、書籍の担当者の頭越しに仕事をすすめるとトラブルになる可能性があるという、ごく一般的社会常識を踏まえた説明だった。

よく『仁義を切る』という表現をする、どこにでもある筋をと押す手順だ。

 

こういうときに、その人の社会性は現れる。力関係を背景に横車を押すようではその人の人柄が推察されるからだ。

上手に根回しをして調整をしてくれる人なら、よき人間関係を構築できる人だろう。

人に何かものを頼んでおいて、貰いっぱなしというのも人間性に問題がある。

何かしてもらったらそのお返しをするのでないと、社会はフリーライダーを許すものではない。

 

お互いが仕事の進め方を通じて常識的な社会人だと分かったところで、話題は婚活の話に。

 

石神さんは1人でいてもそれほど不都合は感じないタイプらしい。

コラムニストさんは誰かと一緒にいたいと。生活が、というより誰かと笑って過ごしたいたいぷだと聞いた。

 

僕は、誰かが世話をしないと1人では生きていけない。

料理もできなければ、家事全般ができない。

365日オール外食、ホテル暮らしで掃除も一切しない生活だ。

 そして、1人だと寂しい。

 

そして、婚活パーティーに行くかという話になる。石神さんが言ってたものだ。

僕とコラムニストさんが入ってる『良縁ネット』をみると、なんと上限43歳で足きりがある。だから、婚活パーティーはそもそも自分の会には参加できない。

 

ネタのためにというのもあるのだけど、我々は少しparty partyという婚活パーティーで年齢制限に引っかからないものに試しに行ってみるかということになった。

以前にコラムニストさんは人数合わせで婚活パーティーに行ったことがあるようで、経験者だった。

僕らは互いにパーティーについて調べてみようということで店を後にする。

 

翌日。お台場のTV局に早速コラムニストさんは当たってみてくれたようで手ごたえはあった。

書籍のほうの頭ごしに話を勧める訳にはいかないので、とりあえず書籍の担当者をご紹介してそこに仁義を切ってから来週再度お台場に当たることに。

すでにお台場のPは僕のことを知っていてくれたらしい。

 

仕事は粛々と進行する。そして僕とコラムニストさんは互いの人柄については仕事を通じてだいたい理解できるようになった。関西の方なのでひょうきんな面がある。

 

我々は結婚相談所という接点を通じてのスタートだったけど、作家仲間の通常のルーティーン仕事に入りつつある。つまり職場で知り合ったのとほとんど変わらなくなってきた。

 

サラリーマンだと多分こうはいかないと思う。自由業同士だと、『一緒に仕事をしてみますか』という話になる可能性があるけどサラリーマンは企業対企業の関係だから自分達の一存ではなにもできないからね。

 

だから、自由業同士で結婚相談所のルールで3か月経ったらお互いの連作先を消すか交際に進むか決めるというのは何の意味もないと思う。

互いに物書きをやっている以上は、連絡をとろうと思えばいくらでも連絡の取りようがあるからね。

 

もう一つ、結婚相談所のルールでコラムニストさんが『前近代的取り決め』と呼んでいたものがある。

それは、次のルールだ。

 

『良縁ネット経由での交際でやってはいけない事とは?』

『宿泊を伴うご旅行や同棲・婚前交渉が発覚した場合には、成婚退会しなければなりません。』

 

 いやいや、昭和の時代ならまだしも変態趣味などがあったら大変だから最低1回は男女関係は持つでしょ。

 

婚前交渉なくして結婚して、『こんな風じゃなかった』『これだとレスになってしまう』という状況だと困る。

 

また、今時結婚相談所に入会する方で処女の方はいないと思うけど『娘を傷物にされた』などというクレームが入るなんてのは前近代的な話だとおもう。

 

『ホントにそんなルール、皆守ってるのかな?』と尋ねたら

『そういうのはお互いに言わないけど、こっそりやるのじゃないですかね?』との答え。

僕も全く同感だった。

お互いが結婚相談所に独身証明書、収入証明書をだして素性が分かってるもの同士だから『やり目』の筈があるわけがない。

まして我々物書きはそういった悪評が立つといろいろと差しさわりがでてしまう。

だから、男女関係を持つときには結婚に前向きだからなわけで、その場合でも複数の相手と男女関係を継続するなどというのはちょっと考えられない。

 

そういう訳で、僕はもしかしたらこのルールは令和の時代の結婚相談所では形骸化してるのではないかと考え始めている。